親との関係に悩んでいるけれど、自分の親が毒親なのかわからないことってありませんか?
親子関係に悩んでいても、人に相談すると、
・親子なんてそんなもんよ
・よくある、よくある!
・親は大切にしなきゃだめよ
といったアドバイスが飛んでくることはありませんか?
苦しくて勇気を出して相談してもこんな風に言われてしまうと、
「誰にも理解してもらえないんだ…」
「親と仲良くやれない自分が悪いんだ…」
と我慢するしかなくなってしまいますよね。
今回は、「毒親あるある」をまとめてみました。
あなたの親に当てはまる項目があるか確認してみてください。
親がこんな傾向を多く持っていた場合は、「よくある親子問題」の域を超えている場合がありますよ。
そんなときは、適切な対策を考えていく必要があります。
ぜひ参考にしてくださいね。
毒親とは?
「毒親」とは、心理的、感情的、あるいは身体的に子どもに有害な影響を及ぼす親を指します。
以下のような特徴を持つ親が「毒親」とされることが多いです。
- 過干渉: 子どもの行動や考えを過度にコントロールする。
- 感情的虐待: 暴言や侮辱で子どもを傷つける。
- 過度な期待: 高すぎる期待を押し付け、達成できないと非難する。
- プライバシーの侵害: 子どもの個人的な空間を尊重しない。
- 感情の操作: 罪悪感を利用して子どもを操作する。
- 無視: 子どもの感情や要求を無視する。
毒親あるある10選
では具体的な例をみていきましょう。
今回は、身体的虐待、性的虐待など、ハッキリとわかりやすい虐待は除いてあります。
①子どもの交友関係に口出しや制限をする
子どもの交友関係に口を出し、親が認めた友人としか付き合えないようにする。
例)
「あの子は成績が悪いから付き合ってはいけない」と言う。
②子どもの進路や職業を親が勝手に決める
例)
・「この学校に入りなさい」
・「この会社が安定しているから、そこにしなさい」
③常に否定する
例)
・些細なミスでも「本当に役立たずだ」「こんなこともできないのか」と侮辱する。
・子どもが泣いている時に「泣くな、弱虫」「お前のせいで私まで悲しくなる」などと感情を否定する。
④高い目標を押し付ける
例)
・成績が良くても「次はもっと良い点数を取れ」とさらに高い目標を押し付け、達成しても褒めない。
⑤子どものプライバシーを侵害する
例)
・子どもの日記を探しだして勝手に読む。
・子どもの部屋に無断で入って物を整理したり、個人的な手紙やメールをチェックする。
⑥罪悪感を植え付ける
例)
・「私がこんなに苦労しているのに、あなたは何も感謝しないの?」と罪悪感を植え付けて支配しようとする。
・子どもが自分の意見を言うと、「お前のせいで私は不幸だ」と自分を犠牲者にして子どもを責める。
⑦無視する
例)
・子どもが学校での出来事を話したくても親が一切関心を示さない。
・子どもが話しかけても無視し続ける。
・子どもが助けを求めてにいても、冷たくあしらう。
⑧謝れない
例)
・親側に問題があっても、へりくつを並べて子どものせいにする。
・すべて人のせい(子ども、家族、近所、会社、社会が悪い)。
・どんなときでも、絶対に謝らない。
⑨子どもを自分の支配下に置きたがる
例)
・子どもは自分の所有物だと思っている。
・反抗や自立を許さない
⑩世間体を気にする
例)
・家庭内ではやりたい放題していても、外面は良かったりする。
・子どもに対し「そんなことしたら世間に笑われる」といった発言を多くする。
いかがでしたか?
私の親の場合、ほぼ全てに当てはまっていましたよ。
アダルトチルドレンが抱える問題
幼少期の長い時間を毒親からの影響にさらされたアダルトチルドレンには、以下のような症状が多くみられます。
自己肯定感の低さと自尊心の喪失
毒親から「ダメな子」と言われ続けると、子どもは自分自身を受け入れられなくなります。
「自分は価値のない存在なのかもしれない」と考え、自己肯定感が低下し、自尊心を失ってしまうのです。
そのため、大人になっても自分を愛することが難しくなり、うつ病やパーソナリティ障害に悩まされることもあります。
他者との信頼関係を築けない
毒親からの虐待や無視を経験すると、人間不信になりがちです。
「誰も自分を守ってくれない」という恐怖心から、他者を完全に信用することができません。
自分を守るために距離を置き、心を閉ざしてしまう傾向があるため、対人関係の構築が難しくなります。
トラウマによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)
深刻なトラウマ体験により、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症するアダルトチルドレンもいます。フラッシュバックや常に警戒心を持ち続けるなどの症状に悩まされることがあります。
毒親との付き合い方
では、もし自分の親が毒親かもしれないと感じたら、どう対処すればいいのでしょうか。
あなたの年齢や状況によっても対処方法は異なりますが、以下を参考にしてみてください。
ひどい虐待を受けている
命にかかわるような虐待を受けているというケースでは、身の安全を第一に考えてください。
緊急の場合は警察へ。
また、それ以外でも児童相談所や子どもの虐待ホットライン、各地区町村の窓口などへの相談も検討してください。
暴力などは、我慢しているとエスカレートすることが多いです。
自分だけで抱え込まないでくださいね。
境界線を引き、適度な距離を保つ
毒親との関係でまず大切なことは、境界線を明確に引き、適度な距離を保つことです。
必要以上に関わり過ぎたり、無防備に接し過ぎると、何度も同じようなダメージを受けてしまう可能性があります。
自分を守るために、物理的にも心理的にも一定の距離を保つことを意識しておいてくださいね。
毒親の振る舞いに同調しない
毒親のおかしな要求や攻撃的な言動に、同調してはいけません。
受け入れてもらいたい一心で毒親の常識に沿おうとすると、自分の心が壊れかねません。
毒親に合わせようとするのではなく、まずは冷静に自分の考えを再確認してみましょう。
自分の価値観を大切にする
毒親から植え付けられた歪んだ価値観に縛られていては、他者と健全な関係が築けません。
自分なりの生き方、価値観を大切にし、それに沿った人間関係を選んでいく必要があります。
毒親に支配されるのではなく、自分の人生を自分で切り開いていくという意識を持つことが必要です。
理解者を探す
毒親との狭い関係の中だけでは、
・親は正しい!
・子どもは間違っている!
という価値観を刷り込まれてしまいます。
そして、次第に「親に従えない自分が悪いんだ…」という呪いにかかります。
「あなたは間違ってないんだよ!」
と理解してくれる人がいると、親の洗脳にかかりにくくなりますよ。
まとめ
毒親との関係って、本当に難しい問題です。
なかなか一人では対処できず、あきらめてしまっている方も多いのではないでしょうか。
人によって正解は変わるため、自分にとっての答えを探していく必要があります。
(私の場合は、”縁を切る”でした。)
もし自分がどうしたら良いかわからないという場合は、個別にご相談を受け付けております。
あなたにとっての最善策を探していきましょう!