いつも、つい自分のことを強く責めてしまうんです…。
アダルトチルドレンは自己肯定感が低く、自己否定をしてしまう方が多くいらっしゃいます。
誰に責められたわけでもないのに、いつも自分を否定することが習慣になっていませんか?
幼少期に否定される経験が多かったアダルトチルドレンは、親から離れたとしても今度は自分で自分を責めるのがクセになることが多いです。
自己否定がクセになってしまうと、常に否定という負の感情にさらされ続けることになるため、心に大きな負荷がかかります。
しかも責められる相手が自分だと、どこにも逃げるわけにはいきません。
これは本当に苦しいですよね。
自己否定をやめる方法を知ることで、
・自分の味方をしてあげられるようになる
・日常に幸せを感じやすくなる
・物事に前向きになれる
・ストレスが減る
といった効果がありますよ!
自分を好きになり、心穏やかな毎日を送れる大きな一歩になりますので、
ぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね。
自己否定とは?
自己否定とは、自分自身を否定すること。
つまり自分の考えや感情、能力、存在そのものに対して否定的な見方をすることを指します。
例えば、
「自分は価値がない」「何をやっても失敗する」「自分の意見は重要ではない」
などといった考えを持つことですね。
自己否定は、自己肯定感や自己評価の低さによることが多く、過去の失敗や周囲からの否定などが影響している場合もあります。
これが続くと、心に悪影響を及ぼし、うつ病や不安障害の原因になることも。
自己否定をしてしまう原因
幼少期の経験やトラウマ
過去に失敗や挫折を経験したり、周囲からの批判や否定的な評価を受けたりした場合、その記憶が強く残り、自分に対する否定的な思い込みが形成されることがあります。
このような経験が積み重なると、自分に自信を持てなくなり、自己否定の傾向が強まります。
アダルトチルドレンの場合、親からの否定的な言葉を浴び続けて大きくなったため、自己否定をしてしまうケースが非常に多いです。
周囲の評価を気にし過ぎてしまう
周囲の人と比較されてる経験が多かった人も、自己否定をしがちです。
「あの子はできているのに」
「〇〇(兄弟や姉妹)は優秀なのに…」
などと言われ続けると、次第に周囲と自分を比較するのがクセになります。
そして、周りからの評価が気になりすぎて、どんどん自分を否定するようになってしまいます。
完璧主義
完璧を求めすぎる性格の人は、少しのミスや不完全な部分に過度に注意を向け、自分を厳しく批判しがちです。
完璧を目指すあまり、自分の良い面や達成したことを評価せず、失敗や不足にばかり目を向けて自己否定のスパイラス陥ります。
どれだけ努力しても「完璧な状態」にはならないので、一生自分を否定し続けることになってしまいますよね…。
自己否定をやめる方法
では、どのようにしたら自己否定をやめることができるのでしょうか。
1つずつ見ていきましょう!
①自己否定しがちな傾向を認識する
無意識に自分を否定し続けるのと、「私は自己否定しがちだから、気を付けよう!」と意識しているのでは、全然違いますよね。
まずは自分の傾向に気づくことが大切です。
また、もう一歩踏み込めそうであれば、
「私はなんで自己否定をするようになったんだろう?」
と原因を探ってみてください。
・親に否定され続けてきた
・兄弟や友人と比較ばかりされてきた
・親や先生に失敗を許してもらえない環境だった
このように、どうしてこうなっているか原因を考えることで、より自己理解が深まりますよ。
② 自分を認める
自己否定をやめるには、自分自身を受け入れ、認めてあげることが必要です。
完璧を求めすぎず、欠点や失敗も含めて自分を受け入れる練習をしていきましょう。
効果的なのは、「自分を褒める」です。
あなたが目指す理想には届かなかったかもしれないけれど、今日1日、あなたが頑張ったこともたくさんあったハズです。
・会社に行けた
・後輩にやさしく声をかけた
・笑顔で挨拶をした
こんな風に、小さくてもやれていることはたくさんあるでしょう。
まずはとにかく自分を褒めて褒めて褒めまくってください。
また、紙に書き出すとさらに効果的です。
③ネガティブな心の声を疑ってみる
「私はダメなやつだ」
「私なんている価値がない」
そんな心の声が沸き上がってきたら、いったんストップをかけましょう。
そして自分に問いかけます。
「私なんている価値がないっていう根拠は何?」
実は自分の思考のクセが、自動的にネガティブなことを言ってきているだけで、明確な根拠がない場合が多いんです。
よーく考えると、
「あれ?そんなに極端に自分を責める必要がないのかも?」
と気づけますよ。
④ポジティブな言葉に置き換える
物事は、実はとらえ方次第でどのようにも変えられます。
同じ出来事が起きたとしても、新しい意味や視点を見つけることができるんです。
このネガティブなとらえ方をポジティブに変えてく方法を「リフレーミング」といいます。
例えば
(ネガティブ)
・自分には向いていなかった
・こんなことならやらなければ良かった
・恥ずかしい
↓
(ポジティブ)
・新しいことを学ぶ機会だった
・失敗を次に活かせるぞ
・経験値が増えた
このように、肯定的に言い換える練習をしていくことで、少しずつ自己肯定感が上がり、前向きな気持ちを持てるようになりますよ。
⑤否定的な人が集まるコミュニティを避ける
人は環境に大きく左右されます。
あなたが自己否定をやめて前向きに進もうと努力していても、
周囲に愚痴や悪口ばかり言う人、人の揚げ足を取る人、マウントを取ろうと必死な人などがたくさんいたらどうでしょう。
これでは自己否定のループから抜け出すのは、容易ではありません。
「自分もこうなりたいな」と感じる温かな人たちと関わるよう意識することも大切です。
⑥自分をていねいに扱う
タダでもらった試供品と、ずっと欲しくてついに手に入れた雑貨。
あなたはこの2つを同じように扱うでしょうか。
おそらく「自分にとって価値がある」と感じたものほど、ていねいに扱うと思います。
自分をていねいに扱うことで、「私にはそれだけの価値がある」と自分に刷り込ませていきましょう。
・自分が使うから、なんでもいい
・一人で食べるから適当な食事でいい
こんな風に、自分しかいないときほど適当に選択していませんか?
逆です!
あなたにとって、自分ほど価値がある存在はいないんです。
しっかり自分自身を労わってあげてくださいね。
この選択の積み重ねが、ゆくゆくは自分を大切にする確かな習慣へと育っていきますよ。
⑦目標を持つ
あなたには何か目標がありますか?
大きなことでなくても構いません。
仕事でもプライベートでも大丈夫です。
自分の目標を立て前を向いて進もうとする姿勢が、
あなたの意識を「自己否定」から「明日へ進む」という方向に導いてくれますよ。
まとめ
誰しも、自分を否定し責めてしまうことはあるものです。
ただ、その傾向に気づき自分を大切する意識を持つことで、ネガティブ思考のループから抜け出すことは可能です。
一歩一歩前を向いて進めば、少しずつ本当の自分を取り戻せますよ。