「インナーチャイルド」という言葉を聞いたことがありますか?
アダルトチルドレンについて調べていると、「インナーチャイルド」という言葉をよく目にすると思います。
日常生活ではあまり聞かない言葉ですよね。
幼少期の家庭環境により心に深い傷を負っているアダルトチルドレンにとって、このインナーチャイルドを理解し癒していくことが、自分を受け入れ前に進んで行く上でとても大切になります。
一緒にインナーチャイルドについて理解を深めていきましょう。
インナーチャイルドってどんなもの?
インナーチャイルドとは、私たち一人一人の中に宿る子どもの面のことをさします。
子どもの頃の体験や感情が、無意識のうちに心の奥底に蓄積され、大人になった今も影響を及ぼし続けているのがインナーチャイルドです。
幼少期に愛情不足を感じたり、虐待をされて育つと、
・過去の傷
・トラウマ
・解決していない感情
などがインナーチャイルドとして、心の奥深くに存在することになります。
インナーチャイルドを癒すとどうなるの?
インナーチャイルドと対話を重ねることで、あるがままの自分を受け入れられるようになります。
かつて経験したつらい出来事は、決してあなたのせいではありません。
自分を許し、思いやることで自分を愛せるようになりますよ。
決して簡単な道ではありませんが、乗り越えた先には、生きづらさを手放したあなたらしい人生が待っています。
インナーチャイルドを知らないとどんな問題が起こる?
インナーチャイルドの影響とは
インナーチャイルドは、大人になった私たちの生き方に大きな影響を及ぼします。
たとえば…
・子どもの頃の辛い出来事によって生まれた不安感が原因で、対人関係に臆病になったりする
・愛情を十分に受けられなかった経験から、過剰に他者の期待に応えようとする生き方になる
自覚しているかに関わらず、インナーチャイルドの影響は私たちの行動パターンに現れているんです。
心の健康への影響
インナーチャイルドに向き合うことは、心の健康を守るためにとても大切です。
子どもの頃に経験したつらい出来事や、満たされなかった要求は、そのままの姿で私たちの内側に留まり続けます。
そうした負の感情を放置しておくと、不安やストレス、うつ病などの精神的な問題を引き起こす可能性があります。
インナーチャイルドに寄り添い、その存在を認め、癒やすことで、心の奥底の痛みを解放することができるんですね。
人間関係への影響
インナーチャイルドがもたらす影響は、自分自身の心の健康だけでなく、周囲の人との関係性にも現れます。
たとえば…
・子どもの頃の愛情不足が原因で、大人になっても過剰に愛情を求めてしまう人は、パートナーに過度の期待を抱き、関係が上手くいかなくなることがあります。
・子どもの頃に親から拒絶された体験から、大人になっても人との距離を保ち続けようとする人もいます。
こうした人間関係のパターンで悩んでいる場合は、インナーチャイルドに寄り添い、その願いを理解することが大切です。
自己実現への影響
子どもの頃の経験から生まれた恐れや自己肯定感の低さにより、本来の自分を表現できなくなり、夢の実現を阻害されてしまうこともあります。
インナーチャイルドに寄り添いうことで、自分自身の本質に気づき、より自由に生きることができるようになりますよ。
インナーチャイルドと向き合うことって、自分らしい人生を歩む第一歩になるんですね!
インナーチャイルドを癒す方法
インナーチャイルドに関する本を読む
インナーチャイルドについての知識や理解を深めると、癒すとはどんなことかがより具体的にわかってきます。
知ることが何よりの第一歩ですね。
この記事にたどり着いたことも、あなたがインナーチャイルドと向き合おうとしている証ですよ。
最近は動画やブログといったコンテンツもあるので、手に取りやすいものから始めてみましょう。
自己分析とジャーナリング
インナーチャイルドを癒やす第一歩は、自分自身を深く理解することです。
そのためには、自己分析が不可欠。
日頃の行動パターンや感情の動きを観察し、それらが子ども時代のどのような体験に関係しているのかを探っていきましょう。
この作業を助けるのがジャーナリングです。
ジャーナリングを行うことで、自分自身の内面を見つめ直し、インナーチャイルドの存在に気づくことができますよ。
こちらの記事もぜひ参考に
インナーチャイルドに話しかける
インナーチャイルドを癒やすために大切なことは、そのままの姿を受け入れ、対話をすることです。
子ども時代の自分に向けて、今の自分から愛情を込めて語りかけましょう。
「あの時は辛かったね」
「でも今は大丈夫」
など、思いを言葉にして伝えることでインナーチャイルドの痛みを癒やすことができます。
実際に声に出して話すのが難しければ、書いて対話するのもOKです!
インナーチャイルドとのコミュニケーションを大切にすることが、癒しへの第一歩ですよ。
カウンセリングを受けてみる
子ども時代のつらい記憶に意識を向け直し、その経験を再体験しながら癒やしていく作業を行います。
その時の痛みや恐怖を体感することで、感情を解放していきます。
思い出したくないつらい記憶と向き合うことになるため、専門家の助言が必要です。
日々、インナーチャイルドに寄り添う
インナーチャイルドの癒しは一朝一夕にはできません。
日々の積み重ねがとても大切です。
まずは、自分自身に優しく接することから始めていきましょう。
ストレスを感じたら一呼吸。
・子どもの自分に寄り添う
・楽しい経験をした時はその喜びをインナーチャイルドと共有する
など、日常生活の中でインナーチャイルドの存在を意識してみます。
また、なにか創作活動をしてみたり、アートセラピーなどを通して、子どもの頃の自由な発想を取り戻す方法もあります。
このように少しずつ取り組みを行うことで、インナーチャイルドに寄り添えるようになりますよ。
インナーチャイルドを癒せる環境とは?
次に、インナーチャイルドを癒しやすくする環境について考えてみましょう。
安全な居場所
インナーチャイルドを癒やすためには、心の安らぐ場所が必要です。
子どもの頃に受けたトラウマや拒絶感は、大人になっても心の奥底に眠っています。
そうした痛みに向き合うには、まず安心して自分を表現できる空間が必要となります。
安全な居場所とは、物理的な場所だけでなく、人との関係における心の拠り所でもあります。
家族や友人、専門家など、あなたを無条件で受け入れてくれる存在を持つことが大切です。
サポート体制
インナーチャイルドに寄り添うのは、大変なことも多いもの。
そのため、サポートしてくれる体制があることが重要です。
専門家によるカウンセリングを受けることで、自分一人では気づけなかった気づきを得られるかもしれません。
また、同じ目的を持つ仲間との自助グループに参加することで、孤独感を和らげ、お互いを励ましあえる場合もあります。
周りに理解者がいることが、インナーチャイルドを癒す大きな力になりますよ。
自分を愛することが大切
インナーチャイルドを癒すためにもっとも大切なこと。
それは自分自身を愛することです。
子ども時代に受けた傷は、自己肯定感の低さにつながってしまいます。
まずはそんな自分を許し、受け入れることから始めましょう。
自分自身に感謝の気持ちを伝え、長所を認めることで、少しずつ自己愛が芽生えてきますよ。
また、喜ぶ気持ちを大切にしてあげてください。
自分を可愛がり、癒やし、思いやる習慣を身につけることで、インナーチャイルドを包み込めるようになりますよ。
まとめ
心の奥深くにいるインナーチャイルドは、実は大人になったあなたにも大きな影響を与えています。
それだけつらく悲しい気持ちを押し込めて、あなたは頑張ってきたんです。
まずはそんな自分を認めてあげてくださいね。
そして、どうかそんなインナーチャイルドを癒し、あなたの希望に満ちた人生を歩んでください。
・自分では自信がないな
・カウンセリングで自分と向き合いたいな
と感じている方は、お気軽にご相談くださいね。
一緒にあなたのインナーチャイルドを癒していきましょう。