
毒親って、自分が悪くても謝らないことが多いですよね。
私も謝られた経験が全くないです…。
アダルトチルドレンの方にお話をうかがうと、毒親の嫌だったこととしてよくあがるのが「毒親は絶対に謝らない」というエピソードです。
明らかに親に非があるケースでも、
「自分は悪くない!」「お前が悪いんだ!」
と言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。
なぜ毒親はこのような態度を取りがちになるのでしょう。
理由と対処方法を知ることで、できる限り自分を守っていきましょうね。
毒親が謝らない理由
親自身も機能不全家庭で育った
親自身も機能不全家庭で育ったアダルトチルドレンだったというケースもかなり多いです。
過去のつらい体験がトラウマとなり、「自分が自分を守らなくては!」と過剰に自己防衛に走ると、謝罪=自分の存在否定、負けだと思い込みます。だから自分に非がある場合でも「いや、自分は悪くないんだ!」と自分を守ろうとします。

親自身の心が健全に育っていない
心が健全に成長していないと、相手の気持ちに寄り添う余裕がありません。
常に「自分が!自分が!」というように興味の対象が自分にばかり向いてしまい、子どもの気持ちに共感したり寄り添うことが難しくなります。

エゴが強い
エゴとは、自分を特別視し、他人より優位に立ちたい・守りたいという心のはたらきです。
毒親は、自分の行動に間違いがあったと認めるのはプライドを傷つけられることだと感じています。自分を正当化し、非を認めないことで無意識にエゴを守ろうとしてしまうんですね。

子どもは親に従うべきだと思っている
「子どもは親の言うことを聞くのが当たり前だ」
こんなことを親に言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。
毒親は、「親」という権威性を強く感じている場合が多く、
・自分は親だから何をしても許される
と勘違いをしているケースがよくみられます。

だから自分の非を認められないんですね。
悪いことをしているという自覚がない
毒親には、自分が子どもに対して加害者であるという意識が欠如しているケースが多いです。
子ども手を出してしまったり、いわゆる虐待といわれることをしてしまったとしても、それが悪いことだと認識できません。
「これくらいはしつけ」「言うことを聞かない子どもが悪い」と思い込み、自分のやっていることの影響を軽く見る傾向があります。
その結果、謝罪する必要を感じられず「何か問題でも?」という態度をとります。

謝らない毒親への対処方法

大前提として、とても残念ですが毒親を変えることは非常に困難です。
毒親が謝らないということは、親自身の心理的な問題です。
子どもの立場から親の心理や行動を変えていくのはとても難しいです。(おそらく無理です)
あなたができるのは、自分自身へのアプローチにが中心となります。
期待するのをやめる
「いつかわかってくれるかも」
と心のどこかで期待してしまいますよね。
ただ、この期待をやめることがとても大切です。
親へ期待や、その期待が裏切られてがっかりする気持ちの波。
これらに振り回されていた時間やエネルギーを、自分が幸せになる方向に持っていってください。
一人一人が持っている力は有限。変わる可能性のある方向を見極め、力を注ぐことが大切です。

物理的、精神的に距離をおく
親は変わらないであろうという事実を受け止められたら、親との接点をなるべく減らす努力をしてみてください。
引っ越すなど、物理的に距離を取れるのがベストです。
ただ、なかなかそこまで踏み切れないという方は、
・生活行動のタイミングを少しずつズラす
・自分の予定を入れる
といったように、家庭内での距離感を少しずつ離してみましょう。
また、心の距離をと取り、親に振り回され過ぎないよう意識することも大切です。

自分の心のケアを優先させる
毒親の行動や感情、言葉に巻き込まれないよう、自分自身の心をケアするように心がけてください。
・自分の時間を持つ
・誰かに話を聞いてもらう
こんな風に、自分の心のケアを後回しにせず、どんどんやってみてくださいね。
自分の人生に目を向ける
毒親のエネルギーは強いので、日々その言動に意識が向いてしまいます。
ただ、毒親に振り回されていると、あなたは毒親の巻き起こす嵐の中で一生もみくちゃになりながら生きていくしかありません。
あなたの人生はあなたのもの。
決して親のものではありません。
・興味のあることに没頭する。
・自分は本心では何がしたいのか、自分と向き合ってみる。
このように、意識のベクトルを自分自身の人生に向けてみてくださいね。
次第に大切にするべきものが見えてきますよ。

本を読んだり、カウンセリングを受けたりする
毒親の影響は、あなたの価値観や行動に大きな影響を与えています。
本当の意味でそこから抜け出すためには、学びと実践が必要です。
本を読んで知識を深めたり、カウンセリングを利用して過去と向き合うことで、親にがんじがらめにされていた人生とはまた違った景色に気づけますよ。
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まとめ
ひどいことをした毒親に謝ってほしいと思うのは、当たり前の感情です。ただ、実際は難しいケースがほとんどです。
また、親から謝られたとしても、それでアダルトチルドレンから完全に回復できるかというとそうではないんですね。
幼少期の環境が私たちに与える影響は、それほど根が深い問題なんです。
大切なのは、あなたの意識を自分自身とこの先の未来に向けていくこと。
そして、毒親への期待をやめ、自分にできることは何かを考えていくことです。
気づいた瞬間から、あなたの未来は変えていけますよ。
