体験談 アダルトチルドレン(AC) 子育て

【体験談】アダルトチルドレンの私が育児を始めて感じたこと

悩めるうさぎ

子どもはかわいいのに、育児が辛いって感じてしまって…。
そして、そんな自分のコトも責めてしまうんですよね…。

育児って、大変なことも多いですよね。
その中でよく頑張っていらっしゃいますよ。
実は私も大きな育児の壁にぶつかりました。

モエコ

子どもはかわいいと思うのに、辛い・イライラすると感じることはありませんか?
そして、本当はステキな育児がしたいのにできていない。
そんな自分のコトを責めてしまい、さらに育児が辛くなっていませんか?

大丈夫。
辛いと感じてしまっているのはあなただけではありませんよ。
そして自分のことを責める必要もありません。
苦しいと感じているのは、あなたがそれだけ育児に懸命に向き合っている証拠なんです。

実は私も育児がスタートしたとき、あまりの大変さに絶望を感じたことがあります。

今回は、実際にアダルトチルドレンである私が育児を始めた際に悩んだことやぶつかった壁、感じたことをお伝えしたいと思います。
あくまで私の場合の一例ですが、実体験ならではの気づきがたくさんありましたので良かったら参考にしてください。

【結論】育児は肩の力をめちゃくちゃ抜こう!

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物理的に頼れない

私は19歳のとき、一人で生きていく決心をして家を出ました。
それ以来、母とは一度も連絡を取っていません。

結婚後すぐに妊娠・出産を経験し、初めての育児に突入。
でも、頼れる親はいませんでした。

里帰り出産は不可能。母に何かを頼むわけにもいきません。

義母が私の体の心配をして、産後は自宅から近くの義実家に里帰り(?)させてもらうことになりました。
でも、結婚後まもなくの義実家のリビングで産後を過ごすのは本当に辛かったです…。(義理の両親・祖父母・夫の弟も同居していたため、気が休まりませんでした)

育児は本当に人手が必要です。
その際に頼れる実家があるかないかは、かなり大きな要素だと感じました。

 

精神的に頼れない

孤独感との戦い

私の場合は、母と一切連絡を取っていなかったので、
「しんどいときに誰にも気持ちをわかってもらえない」
という孤独感
に苦しむことになりました。
(今は育児に積極的な夫も、当時はあまり協力してくれませんでした。)

・眠れない
・慣れない育児に気が抜けない
・自分のことは何もできない

という生活の中、誰にも本音を相談できない孤独。
これはかなり心を蝕みました。

旦那が協力的ではないと愚痴る知人に、
「週末はどうやって乗り切っているんですか?」
と参考にさせていただくつもりで尋ねたら、
「ほとんど実家に遊びに行ってます!」
と言われたときはショックが大きく、真似できないや…とトボトボ家に帰ったこともありました。

仲の良い友人も当時はまだ独身で生活スタイルも異なり相談できず。
育児ってなんか大変だな…と切実に感じました。

 

 

過干渉との戦い

アダルトチルドレンの実家には様々なパターンがあります。
私の場合は一切連絡を取っていないケースでしたが、逆に実家からの過干渉で悩む場合もあります。

・やたらと口を出される
・「育児はこうするもの」と親の育児論をふりかざされる
・「あなたの育児のここが悪い」と否定ばかりされる
・勝手にあなたの家にやってくる。なんなら勝手に家に入ってくる。
・親が育児の主体になろうとする

もしかしたら、孤独感よりもこちらの方がさらに苦しいかもしれませんね。
実家からの過干渉によって、育児の難しさが格段にあがってしまうでしょう。

あまりにひどい場合は、引っ越しなどで物理的に距離を取ったり、連絡頻度を意識的に減らすなど防衛策を考える必要があります

 

 

頑張りすぎ

次に私を苦しめたのは、アダルトチルドレンの傾向である「自己肯定感の低さからくる頑張りすぎ」でした。

育児は仕事と異なり、定時も有給休暇もありません。
24時間365日営業です。

そして、大事な子どものためにやれることを探すと、無限に見つかってしまうんですよね。

ということはつまり、
「子育ては全力で長く頑張れば頑張るほど、自分がつぶれてしまう」
ということです。

つい、「あれもやらなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」と頑張った結果、頻繁めまいを起こし、寝室まで床を這ってたどり着くこともざらでした。
本当はもっと力を抜いて楽しんでよかったんだと思います。



そもそも家族というものがよくわからない

私の夫は、いわゆる「普通の家庭」で育ちました。

結婚当初、「家族ってこういうものじゃないの?」
という話になると、私には普通の「家族」というものがどんなものかよくわからなかったんです。

例えば、
・家族なんだから困った時は頼っていい
ということが理解できませんでした。

私の思い出の中の家族は、
・親の機嫌をうかがい、話しかけるタイミングをめちゃくちゃ考えるもの
・話しかけると「うるさい、忙しいから話かけるな」と言われる存在
・頼りたくても頼れない
・常に否定される
という状況だったため、頼るどころか話しかけるのもドキドキするような相手でした。
気軽に「これお願いできる?」と家族に頼むなんて発想すらありませんでした。

この家族観の違いで、結婚当初は夫とよくケンカになったものです。

 

見ないようにしていたトラウマを思い出す

19歳で家を出て以来、なるべく母のことは思い出さないように意識していました。
思い出しても、良い影響は何もないとわかっていたからです。
つい思い出しても、忙しくしたり楽しいことを見つけたりして、目を背けて生きていました。

しかしいざ育児が始まると、目を背けてきた「家族」「親子の関係」「子育て」というものが一気に自分事になります。
子育てを通し、自分の幼少期の記憶を追体験することになったのです。

・子どもはこんなにかわいいのに、なぜ母は私の世話をしなかったのかな?
・子どもより自分のことが大切だったのかな?
・あのとき、母はどんな気持ちでいたのかな?

こんなことをぼんやりと考える機会が増え、自分の心にダメージが加わりました。
トラウマを思い出すのは辛いことですよね。

ただ、今思えばこれは私にとって大切な時間だったと思います。
問題の本質を改善させようとするなら、傷と向き合う必要があるからです。

自分の過去と向き合う機会を子どもたちが与えてくれたんだなぁと感じています。

 

アダルトチルドレンの私が育児を始めて感じたこと

アダルトチルドレンにとって、育児は大きな転換期です。

・人を頼る
・頑張り過ぎず力を抜く
・人から評価されなくても気にしない
・適度にさぼる
・思い通りにいかなくても「まぁ、いっか」と思う

このようなアダルトチルドレンの傾向と真逆のスキルが必要になります。
(無理に今までの考え方を続けようとすると自分が倒れてしまいます)

ただ、忙しい育児のさなかで自分と向き合うのはものすごく大変なこと。
そして自分を変えるのはとても労力がいることです。
全部を一気にやるのは不可能です。

だから、アダルトチルドレンとして育児の壁にもろにぶつかってしまった私が言いたいことは1つ。

育児は思いっきり肩の力を抜きましょう。
それぐらいがちょうどいいです。


まとめ

今思えば、たくさんの人に支えられていたし、自分のとらえ方次第ではもっと苦しまず育児ができたんだと思います。

でも当時の私はそれに気づけなかった。
そしてアダルトチルドレンの考え方のクセが強く出ていて、

・だれにも頼れない
・もっと頑張らなきゃいけない
・自分は全然できていない
・だれもわかってくれない

というように、どんどん苦しみのループにはまってしまっていました。


子育てって本当に大変。
でも、子ども達と過ごすことで得られる幸せは何にも代えがたいものです。

そんな限りあるステキな育児期間を、少しでも楽しく幸せに過ごしてもらいたい。
そんな思いでこの記事を書きました。

アダルトチルドレンであっても、素晴らしい家族を築くことはできます!
今、悩みの渦中にいらっしゃる方。
とりあえず美味しいものでも食べて一服しましょう。
ゆっくりゆっくり進んでいけばいいんですよ。

私の体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。

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