アダルトチルドレン(AC)って聞いたことがありますか?
みなさんはアダルトチルドレン(AC )という言葉をご存じですか?
自分がアダルトチルドレンかもしれないと思ったことはありますか?
ここでは私の経験談もお伝えしながら、アダルトチルドレンについて知っていただこうと思います。
何となく生きづらさを感じて生活している方にとって、自分がアダルトチルドレンかもしれないと気づくことは大きな一歩になりますよ。
アダルトチルドレンってどんな人?
アダルトチルドレン(AC)とは、幼少期を機能不全家族の中で育ち、大人になった後も深いトラウマを持ち「生きづらさを抱えて生きる人」を意味します。
当初は親がアルコール依存症の家庭で育った人を意味していましたが、現在はより広い意味合いで使われるようになりました。
ちなみに、「アダルトチルドレン(AC)」は医学的な診断名ではありません。
アダルトチルドレンになる原因って何?
アダルトチルドレンの原因の多くは、幼少期を機能不全家族の中で過ごしたことだといわれています。
「機能不全家族」とは、家庭内に対立や虐待(身体的、精神的、性的)、育児放棄、貧困、子どもへの過干渉などが日常的に存在する家庭を意味します。
このような家庭の中で育った子どもは自己肯定感が低く、成人してからも生きづらさを抱えることがあります。
アダルトチルドレンの特徴とは?
アダルトチルドレンには、自尊心が低いという共通した特徴がみられます。
以下のような症状がみられることが多いため、参考にしてください。
ただしアダルトチルドレンには様々なタイプがあり、このような特徴はあくまで目安です。
このような症状に当てはまっても、必ずしもアダルトチルドレンだというわけではありません。
- 何をしても楽しめない。うつ状態。
- 被害妄想が激しく、攻撃的になりやすい。
- 親密な人間関係を築けない。
- 他人に認められたい気持ちが強い。
- ひきこもりがち。
- 特定の相手に依存しやすくなる(恋人や上司など)。
- 感情の起伏が大きい。自分でもコントロールできない。
- 嫌われたくないために周りの意見を優先する。
- 罪悪感を抱きやすく、自責の念を持ちやすい。ときに自傷行為を行う。
- 物事の白黒をハッキリつけたがる。
【体験談】自分がアダルトチルドレンだと気づいたきっかけ
私は自分自身をアダルトチルドレンだと認識しています。
ここではそのように認識するに至った経緯をお話したいと思います。
機能不全家族で育った幼少期
私の生い立ちについては、プロフィールページをご参照ください。
私は幼少期を機能不全家族で過ごしました。
家庭に対して苦しさばかりを感じていましたが、当時子どもであった自分には
・それがなぜなのか
・どうしたら良いのか
が全くわかりませんでした。
様々な苦悩や葛藤を経て19歳の時に独立。それ以降、母とは1度も連絡を取っていません。
大人になっても続く「生きづらい」感覚
当時の私は、家庭から物理的に離れれば苦しみから解放されると思っていました。
しかし一人暮らしを始めて家族に干渉されない暮らしを手に入れても、
「なんだか生きずらいなぁ。苦しいなぁ。」という感覚が消えませんでした。
具体的には、
・自分が楽しむのは良くない気がする。
・周りの期待に応えようとムリをし過ぎる。自分では頑張ることをやめられず、倒れるまで止まれない。
・相手に意図が無くても、自分のことを否定された気がして落ち込んだり自己防衛をしたがる。
・自分で自分のことを認められない。
・他人の評価や機嫌が気になってしまう。
・孤独感が強い。
・物事に白黒をつけたがる。
・辛い時も平気なフリをする。辛くても明るく振る舞う。
・大声や怒鳴られるのが怖い(映画のシーンなどでもしんどい)。
・他人と深く関わるのが怖い。
こんな傾向がありました。
「真面目で頑張り屋、人当たりが良くて明るい」という自分を演じつつ、一人になるとすごく疲れてしまったり孤独感が消えなかったり。
これでは本当に楽しく幸せな人生は送れないな…と悲しくなりました。
そんな私がどうしたかというと…
元々読書が好きだったので、とにかくたくさんの本を読みました。
自己啓発本やエッセイなど片っ端から気になったものを手にとって読んだ結果、「アダルトチルドレン」という言葉に出会いました。
当時の私が感じていた生きづらい感覚。
それはアダルトチルドレンの特徴にとても似ていました。
「あぁ、私の生きづらさの原因がなんとなくわかった!」
となんとなくホッとしたのを覚えています。
アダルトチルドレンの特性を知った後は、自分でできるワークブックを購入してコツコツ取り組みました。
私がアダルトチルドレンになったのは、自分が悪いわけではないこと。
自分を自分で認めてあげる練習をすること。
こんな風にちょっとずつ考え方のクセを変えるよう努力しました。
幼少期にすりこまれた経験や感覚は一朝一夕には変えられません。
私の場合は約10年ほどかかって、少しずつ生きづらさがやわらいできた気がします。
まとめ
今回は、私自身の体験もふまえて「アダルトチルドレンってどんな人?」について触れてみました。
何となく生きづらさを感じている方で、「私もそうかもしれない」という気づきのきっかけになれば幸いです。
アダルトチルドレンの回復には様々な方法がありますが、まずは自分の置かれた状況を知ることが大切です。
自分が傷つけられた立場にいたこと。
そこから生きにくさを感じていること。
まずはそんな自分の現状を知り、認めてあげることから始めましょう。