私の暮らし、生き方 くらしを整える

暮らしを整える

充実感のある生活をするうえで、身の回りを整えておくことはとても大切です。
散らかった、暗くほこりまみれの部屋を想像してみてください。
明るく前向きな気持ちになれるでしょうか。
ここでは、生活環境を整えることで得られる効果について考えてみたいと思います。

安全で健康な生活を送れるようになる

安全な生活

家の中が散らかり足の踏み場がなかったら、移動のたびに物をよけて進まなくてはなりません。
何かを踏んだり、つまずいたりとケガをするリスクが高くなります。

また、地震の際に家具が倒れたりすれば、命の危険も!
倒れやすい家具は固定してありますか?
また、寝室の頭上に重たい家具や大量のものなどを置いていないでしょうか。

家は安全に暮らせる場所である必要があり、きちんと片づけることで、大切な家族の安全を守ることができます。

健康な生活

家の中が散らかっていると、どうしても管理や掃除が行き届かなくなります。
その結果、ほこりが溜まったり、ダニが発生したり、カビが生えたり…
これでは健康的に過ごせないですね。

最近、アレルギー疾患にかかるお子さんが多くみられています。
喘息やアトピー性皮膚炎など、住環境が大切になる疾患も多いので、家を清潔に保つことが大切ですね。

物を減らすと、それをどかす手間も省け、掃除がしやすくなります。
また、物が循環しやすくなるため、部屋の隅で忘れ去られてほこりまみれといった「死蔵品」も減らせるでしょう。

個人的には、段ボールを長期的な収納グッズとして使用することはおススメしません。
紙製であるため湿気に弱く、虫などもわきやすくなります。

健康は生活するうえでとても大切なこと。
片づけることで、毎日を健康的に過ごせると良いですね。

時間の節約になる

探し物の時間

物が多いと、探し物をする時間が増えます。
ビジネスパーソンは年間約150時間を探し物に使っているという調査結果もあります。(大塚商会調べ)
探し物をしている時間ほど、非生産的な時間はないですよね。
物をきちんと管理できれば、この探し物の時間を大幅に削減することができます。

物を管理する時間

また、物が多ければそれを管理する手間もかかります。
把握する、収納する、どかして掃除する、メンテナンスする等、所有アイテムが多ければ多いほど管理の時間がかかります。
逆に言えば、物を減らせばその管理時間も節約できるということです。

物を購入する時間

さらに、物が多いということはそれだけ物を購入するのに時間を費やしているということです。
一口に買い物といっても、
・情報収集
・比較検討
・実際に購入する
・購入したものを使える状態にする
・収納場所を考える
といった、それに付随する時間がたくさん必要になります。
本当に必要なものだけを購入すれば、このような買い物にかかる時間も節約できます。

廃棄にかかる時間

忘れてはならないのが、物は捨てるのにも時間と労力がかかるということです。
最近は廃棄にも様々な方法があり、ごみ袋に入れたからといって捨てられるものばかりではありません。
・廃棄方法を調べる
・廃棄手続きをする
といった時間や手間(場合によっては廃棄費用)がかかることも、購入時に考慮した方が良いでしょう。

買い物に比べて、廃棄はただただ面倒くさい作業です。
精神的ハードルが高く、ここで「まぁいいや」と放置してしまうと家の中に物が溜まる一方です。
一度物の量を見直したら、それ以上増やさないようにコントロールできると、廃棄にかかる時間と精神的負担を減らすことができます。

お金の節約

物が多いということは、それだけの物をお金を払って買っているということです。
本当に必要なものをよく考えて購入することで、物の数を増やさないと共にお金の節約にもなります。

また、物の所有量が減れば広い部屋に住む必要がなくなります。
自分に必要な広さの家に引っ越しをすれば、家賃という大きな固定費も減らすことができるでしょう。

頭がスッキリする

物はただそこに存在しているだけではありません。
無言で私たちに語りかけてきます。

「あぁ、また家が散らかっている。片づけなくちゃ…」
「あのテキスト、全然手を付けられてないや。早くやらなくちゃ…」
「あれをしまう為の収納ボックス欲しいな。あ、あの服に似合うバッグも買いたいんだった!」

こんな風に、物から私たちは様々な情報を受け取り、それに派生した考え事に頭を侵食されます。
余計な考え事に頭を支配されてしまった状態で、本当に大切なことを考える余裕は生まれません。

自分にとって大切なものだけを所有することで、いらない情報に頭を悩ませられることから解放されます。

まとめ

このように、暮らしをすっきり整えることにはメリットがたくさん。
また、生活環境を整えることは私たちの思考の情報整理にも役立ちます。

私も整理収納アドバイザーの勉強を始めた当初は、ただの「片付け方法論」だと思っていました。
しかし、そこからは目先のテクニックだけではない、人生を整える大きなヒントを学ぶことができました。

モヤモヤとした悩みを抱えている方は、まず部屋の片づけをされてみるのはいかがでしょうか。
今後も、暮らしの整え方について触れていきたいと思います。